20代医師の日記

若手医者の日記です。バレエと音楽、舞台が好き。

目を離せないもの

友達には言われる、定時で帰れるときもあって、そんなに体力的にしんどくもなくて、圧倒的に権力を持ってて、何が嫌なの?と。

でもしんどい。
人の生き死にに関わりたくてここに来た。でも違う。今の日本の医療では、最後まで点滴を入れて、真っ白い部屋で、誰にも会えず死ぬだけ。

私にはそれが我慢できない。
生死が関わらない科にいくこともできる。でもそれは違う。見なくていいものは見なくていいと思うけど、それとは違う気持ちなの。
私はここから何故か目を逸らすことができない。

命って何。

少なくともこんなふうに人は最期を迎えるべきじゃない。詭弁かもしれない。押し付けかもしれない。
私の考えを押しつけるのは良くない。それは分かってる。
でも嫌なものは嫌だ。この死に方は美しくない。



私自身の声が聞こえる。全部叩き割れと。嫌だと叫べと。人は本当に時が来たら、比喩ではなく声が聞こえるのだと初めて分かった。